田中秀治研究室 ~Student Page~

株式会社リコー応用電子研究所見学会

2017年11月15日(金)に、研究室の希望者で株式会社リコー応用電子研究所へ見学に行きました。
感謝の言葉も兼ねて、当ブログにて当日の内容を報告させていただきます。

リコー応用電子研究所は名取市の北西部に所在しており、東北地方における研究開発拠点となっております。研究所を訪問した前日には、株式会社リコーの三名が東北地方発明表彰にて文部科学大臣賞および実施功績賞を受賞しております。地方発明賞は全国を8ブロックに分け、各地域における優秀な発明の完成や発明の実施化および指導、奨励、育成に貢献された方々を称えるものです。

見学では、はじめに応用電子研究所の説明をしていただきました。応用電子研究所ではその名前からも想像ができるように、オプトエレクトロニクスを主に扱っています。中でもVCSELを主力製品として扱っています。

VCSELとは半導体レーザー素子の一種です。従来の半導体レーザーは半導体基板と共振器が平行に作られており、へき開した側面から光が射出される構造になっており、端面発光型と呼ばれています。しかし、この方法ではアレイ素子化する際に高密度化することができないという欠点がありました。
これに対して、VCSELでは基板面から垂直方向に光を射出することが出来るため、素子の二次元的配置が可能となり、従来と比較して光の高密度化を図ることが可能となります。リコーでは、世界で初めて40本のレーザービームを同時に射出することが可能なVCSELを開発し、高画素密度を可能にしています。
1mm2以下の面積に40の光源を配置したリコーの40チャンネルVCSEL http://jp.ricoh.com/technology/tech/038_vcsel.html
1mm2以下の面積に40の光源を配置したリコーの40チャンネルVCSEL
http://jp.ricoh.com/technology/tech/038_vcsel.html


研究所の説明をしていただいたあとには、工場内の見学をさせていただきました。見学では、実際にVCSELを生産しているクリーンルームと、VCSELを用いた実験を行っている実験室を見学させていただきました。

クリーンルームの見学では、クリーン度を保つための努力を徹底していることに驚きました。東北大学にもいくつかのクリーンルームがありますが、あそこまで徹底している場所はありません。この辺りはさすが大企業のクリーンルームといったところでしょうか。クリーンルーム内は、隅々まで整理整頓がなされており、生産の無駄をなくし効率を上げるための工夫を感じました。
実験室の見学では、VCSELの新たな応用先を研究している実際の現場を案内していただきました。既存のイメージング分野の事業にとどまることなく、医療分野や機械分野などの新規事業にも果敢に挑戦している様子をうかがうことが出来ました。

最後に、田中先生から「スマート社会のためのMEMS」という題目で講演がありました。講演後には、リコーの社員さんたちと活発な議論が交わされました。

企業のクリーンルームや実験室を見学する機会は大変貴重なものだと思います。今回の見学を通して、企業としてのものづくりや研究開発の考え方を窺うことが出来ました。参加した学生たちにとっても良い刺激になったと思います。

最後に、見学会に参加した皆様と集合写真を撮りました。
株式会社リコー 応用電子研究所の皆様、この度は貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。
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