田中秀治研究室 ~Student Page~

リコーインダストリー株式会社 東北事業所 見学会

修士1年の木村です。
先日、リコーグループ関係者様のご好意で、仙台市柴田郡柴田町にあるリコーインダストリー株式会社の東北事業所を見学させていただきました。
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東北事業所では生産を担うリコーインダストリー株式会社と、開発を担うリコーテクノロジーズ株式会社という2つの会社が同じ敷地内にあり、生産と開発の調和が実現されています。

まずはじめに、東北事業所の概要とリコーグループの取り組みについて説明していただきました。
株式会社リコーは、2013年9月4日から6日まで東京で開催された第8回APEC交通大臣会合における大規模ペーパーレス会議をはじめ、ボタン1つで自分の周り360°の撮影が出来る全天球カメラ「RICOH THETA」など、革新的なソリューション・サービス・製品を提供し続けています。また、株式会社リコーはカナダの出版社コーポレートナイツ社(Corporate Knights Inc.)が選定する「世界で最も持続可能な100社」(Global100)に日本企業で唯一、10年連続で選出されるなど、環境や社会に配慮したものづくりに取り組む姿勢がとても印象的でした。

ご説明いただいた会場では、RICOH Interactive Whiteboard D5500がディスプレイされていました。
Interactive Whiteboard はPCからプレゼンなどのデータを映し出し、さらにディスプレイに書き込みができるというデバイスで、インターネットを通じて遠隔地との情報共有も容易に行える優れものです。見学に参加したメンバーは皆このデバイスに興味津々で、実際に触ってみたり、動作の仕組みについて熱心に議論したりしていました。

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* https://www.ricoh.co.jp/iwb/ から転載


次に、複写機に搭載されているポリゴンスキャナモーターについてご説明いただきました。
ポリゴンスキャナモーターは、複写機の画質に関わる非常に重要な部品です。リコーでは主に六面体ポリゴンミラーを採用しており、ポリゴンミラーはモーターにより毎分数万回というスピードで高速回転されます。ポリゴンミラーの回転に伴ってレーザー反射光は感光体ドラムの端から端まで走査されます。これに加え感光体ドラムが回転することで、複写機は画像の書き込みを行います。東北事業所ではポリゴンミラーの精密切削・研削を行っており、加工の工程に沿った部品のモデルや、書き込みを行う部分のカットモデルを見せていただきました。また、ポリゴンミラーの加工方法など様々な疑問にもお答えいただきました。

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上:複写機の動作原理
http://www.ricoh.com/ja/kouken/science_caravan/QandA/science/qanda2_17.html から転載
左下:ポリゴンミラー,右下:ポリゴンスキャナモーター
http://www.industry.ricoh.co.jp/products/tech_info/process.html から転載


続いて、作業効率と安全性の向上のため、作業動線の確保から作業者の一挙一動のムダの排除まで考慮した、RIPS(RICOH Production System)というシステムについてお話を伺いました。
リコーグループでは、「整理(Seiri)・整頓(Seiton)・清掃(Seisou)・清潔(Seiketsu)・躾(Shitsuke)」の頭文字をとった5S活動を徹底することで仕事の無駄を無くし、生産性を向上させる取り組みを行っています。(参考: http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/infobox/ViCreA/130122.html )
同じブースでは、組み立て工程において部品の取り忘れをアラームで知らせてくれたり、ある部品の組み込みが完了していないと工具の電源が入らず、次の工程に進むことが出来ないというシステムや、ラベルの印字ミスを画像で認識する装置の実演をしていただきました。これらの装置は実際の生産ラインにも導入されており、製品の品質保持に一役買っているのだそうです。

最後に、複写機に関する技術や生産ラインで作業員の力仕事を補助をする機器についてお話を伺い、複写機の生産ラインを少し覗かせていただきました。ガラス越しの見学ではありましたが、生産現場の雰囲気を味わうことができ、貴重な体験となりました。

今回の見学を通して、普段、大学ではあまり学ぶことのできない企業の視点からのものづくりについて考えることができたと思います。また、見学の要所要所で、安全性向上や品質管理、環境保全に取り組むリコーグループの姿勢を感じ取ることができ、企業の一員として働くことの意味と、自分の将来について考えるよい機会となりました。

本見学をご提案下さった大高様、ならびに見学を快く受け入れてくださったリコーインダストリー株式会社 東北事業所の皆様、この度は貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

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